林業志望の都会人増加

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http://www.tokyo-np.co.jp/00/kur/20040126/ftu_____kur_____000.shtml

 林業で働きたいと考えている都会人が増えている。地球温暖化の原因となる二酸化炭素を森林が吸収することもあって、国や自治体も林業に就職する「緑の雇用」を後押しする。しかし、林業で身を立てるのは、給与が多くないなど厳しい面があるのも事実だ。林業関係者の生の声を聞いて回り、林業に就職する際に考えておかなければならないポイントをまとめた。 (白井 康彦)

 ■行政なども後押し、カギは情報の収集

 全国森林組合連合会は、今月中旬から来月末までの日程で、東京、大阪、名古屋、長野など全国十二カ所で林業就業相談会「森林(もり)の仕事ガイダンス」を開いている。どの会場もまずまず盛況。「都会の会社勤めに疲れてしまった人や、環境にやさしい仕事がしたい人、失業中の人が多い」という。

 【仕事】木の伐採、間伐、枝打ち、下草刈り、植林などの肉体作業だ。経験者は「慣れるまでは、きつい仕事」と口をそろえる。チェーンソーを使ったりするので、思わぬけがをする危険性もある。

 一方で、自然の中で働く満足感を味わっている人は多いようだ。「仕事に深みがあって楽しい」と話す人もいる。

 【就職活動】就職先は森林組合や林業会社。事前の情報収集は▽全国各地で開かれる就業相談会▽各都道府県にある林業労働力確保支援センター▽林業関連のホームページ▽求人情報誌▽ハローワーク−などで得る。

 森林ボランティア活動に参加して、森林の仕事がどんなものかを事前につかんでおくのもよい。森林組合に頼みこんで、しばらくの間、仕事を見させてもらうことができれば、さらに理解が深まる。

 【給与】かつては日給が主流だったが、月給に移行しつつある。伐採など、こなした作業量に応じた出来高制を採用している場合もある。

 給与水準は、平均的には低め。日給は、仕事に熟練する前は一万円程度のことが多いようだ。雨などで働けない日も多いので、一カ月で働けるのは二十日ほどという。

 出来高払いで仕事に熟練している人は、給与が多めになることもある。サラリーマンをやめて林業に就職し七年になる岐阜県の四十歳代前半の男性Aさんは「年収は七百万円ぐらい。余暇も増えたので大成功」と話す。

 給与が平均的に低めなのは、輸入木材に押され林業が衰退してきたことが背景。林業団体関係者は「環境問題として森林整備に関心を持つ人は多いが、林業の振興には注目が集まらない」と嘆く。

 【生活】仕事現場に午前八時ごろ着き、午後四時半ごろに仕事を切り上げるのが標準的だ。このため、妻子がいる男性なら家族そろって夕食が食べられる。毎日夜遅くまで働いていたサラリーマンからの転職組は、この点をありがたいと感じるようだ。

 「渓流釣り、山菜採りなど自然の中での娯楽が満喫できる」との声も聞かれる。

 子どもの学校に関しては、通学時間をチェックする必要がある。特に、高校の場合、近隣になく、下宿させなければならないことも多いようだ。

 地元の人たちに溶け込んでいくことは不可欠。うまくやれれば、地元の人たちの気持ちの温かさに触れられる。

 緑の雇用をいち早く提唱した和歌山県は「林業就業者の子どもが転校してくれるので、学校関係者は『児童数が増えた』と喜ぶ。『祭りのにぎわいが増した』という感謝の声も聞く」(緑の雇用推進局)と説明している。

 【心構え】林業に就職する前には時間をかけて「長く働いていけそうか」調べておくことが必要だ。働き始めたものの、長続きせず、挫折してしまう人は少なくないようだ。

 このため、森林組合などの側が都会の人の採用に慎重になりがち。Aさんは「森林組合で面接を受けるときは、どうしても入りたいという情熱や最低三年は辞めないという決意を必死でアピールするといいのでは」と話している。

投稿者: @sushi | 投稿日時: 2004年01月27日 12:07 | 他サイトからのリンク
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