【ミラノ9日 京都新聞 社会報道部日比野敏陽】
気候変動枠組み条約第9回締約国会議(COP9)で9日までに、先進国の温室効果ガス排出量が、2000年には減少したものの、2010年には大幅な増加が見込まれることが分かった。ロシアや旧東欧諸国で、体制移行に伴う経済活動の停滞のため排出量が減っているのに対し、米国や日本の排出量が増え続けているため。途上国からは「先進国は京都議定書の(排出削減の)約束を果たす気があるのか」と厳しい声が上がっている。
条約事務局が先進各国から提出されたデータをまとめ、COP9に提出した報告書で明らかになった。
それによると、2000年の先進34カ国全体の排出量は1990年比で0・7%減少していた。ロシアやウクライナなど旧東欧諸国で33・6%も減少しているためで、旧西側先進国だけをみると逆に8・3%増加だった。なかでも、ドイツとイギリスがそれぞれ19%、13%減少させたのに対し、日本とアメリカは各9%、13%と大幅に増加させた。
2010年の排出予測では、先進国全体でも10%増加する見込み。旧東欧諸国を除いた先進国に限れば17%増加すると予想している。
これに対し途上国はCOP9全体会合で「旧東欧の排出減少で全体が減っただけ。現状では京都議定書の目標達成は難しい」(中国)などと指摘、先進国にさらなる温暖化対策を求めた。
投稿者: @sushi | 投稿日時: 2003年12月10日 22:40