日本産業技術教育学会主催の第6回技術教育創造の世界「エネルギー利用」技術作品コンテストで、陸前高田市の米崎中3年、小野寺純君(15)の作品が最高賞の文部科学大臣奨励賞に輝いた。小野寺君は昨年の同学会特別賞を上回る成績。学会、学校関係者は作品の素晴らしさをたたえるとともに、今後の活躍にも期待を寄せている。
コンテストは、子どもたちの技術的ものづくり体験が家庭や学校教育の場で激減している中、技術教育への理解と振興を目指し開催。今回は中学生605点、高校生22点の計627点の応募があり、今月15日に表彰式が行われた。
小野寺君の作品は「炭酸ガス式自動操縦車」。材料にスチール缶とバルサ材、真ちゅう管などを使用。「やけどをしない蒸気機関を作ろう」とスチール缶のタンク内で発泡タイプの入浴剤によって炭酸ガスを発生させて走らせる。エンジン部分が手作りであるほか、車軸に取り付けたワイヤによって直進だけでなく旋回させる仕組みも取り入れた。
 審査委員を務めた岩手大教育学部の田中稔教授は「ガス利用の作品は他にもあったが、ピストン、クランク機構に応用している点とほぼ手作りだったことに驚いた。いつもの審査では大臣賞は右往左往するが、今回はすんなり決まった」と高く評価。「今はたくさん物を見ることが大事。高校、大学で理論も合わせて勉強したら、どんなふうになるか成長が楽しみ」と今後にも期待する。
米崎中の外岡立之介校長は「物を発想し形にして、そして動かすという今の中学生には1番苦手な分野。本当に素晴らしい」とたたえる。
「昨年のコンテストでは電気を使う作品が多く、誰も使っていないエネルギーを使おうと思って作った。昨年より上の賞を取れてよかった」と小野寺君。工作は幼稚園のころの折り紙が始まり。「高校に入ったら部活で頑張りたい。次の作品もいちおう描いています」と、新たな物作りに意欲を見せている。
投稿者: @sushi | 投稿日時: 2003年12月01日 17:43 | 他サイトからのリンク