【教育最前線】環境学習 兵庫県西宮市の小中学校

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ゲーム形式で「リサイクル」理解 企業やNPOも協力

 「環境学習都市」を目指す兵庫県西宮市の五つの小中学校で、市内の企業やNPO法人が協力して子供たちの環境学習を支援する取り組みが行われている。市立浜甲子園中学校(大西誠二校長、生徒数三百十一人)で行われた環境学習の様子をのぞいた。

 (阪神支局 三木聖司)

 この取り組みは、同市のNPO法人「こども環境活動支援協会(LEAF)」が呼びかけ、同協会の企業会員を中心とした約三十社と教育関係者が参加している。子供たちの環境学習を支援する教育プログラムを作成し、実際の授業で活用するのが目的だ。

 「衣」「食」「住」「エネルギー」「ビン」「エコ文具」の各テーマで、生産・加工・販売・再生・廃棄といった産業の各段階を資源の循環という視点から生徒たちが理解できるよう、身近な例を取り入れた授業を展開する。

 「衣」がテーマの浜甲子園中の授業は、繊維の種類に応じたリサイクル方法を取り上げることで、自分たちが環境のためにできることを生徒たちに考えてもらうのが狙い。LEAFの職員と同校の教師、肌着メーカーなど衣類に関係する企業数社が話し合いを重ね、生徒が衣服の繊維になりきって、その一生をたどるという「服の一生ゲーム」を作り上げた。

 ゲームを使った授業では、生徒たちはまず、綿や毛、ポリエステルなどの繊維ごとの説明を受けた後、班ごとに靴下やブラウス、制服などから気に入った衣服を選択。サイコロを振って「リユース(再使用)」や「再生工場」「廃棄」など衣服の運命を決めた。

 そしてそれぞれの運命に沿ってたどる各段階で、企業の担当者から「ポリエステルは永久リサイクルが可能」「天然繊維は埋立廃棄で自然に返る」など、リサイクルに関する基本的な知識を学んでいった。

 東浦あすかさん(一三)は「楽しみながらリサイクルのことが理解できた。今まではかわいいかどうかを基準に服を買っていたけれど、これからは環境のことも考えて選びたい」と話す。

 生徒たちの授業に対する反応の良さについて、一年の学年主任、前田正敏教諭(四三)は「一方的な知識の伝達ではなく、ゲーム形式にして生徒たちの興味を引くように心がけた」と説明。生徒らは今後、総合学習の時間を利用して、リサイクルについて学習したことをまとめた新聞をつくる。

 LEAFでは、企業との協力の仕方や授業の組み立て方などの教育プログラムの作成方法を書いた冊子をつくり、ほかの市町村にも配布したいとしている。

 プログラムを担当するLEAFの指田真弓さん(二四)は「この授業でリサイクルに関する知識を深められ、実際に働く大人に出会うことで子供たちが将来像を描くきっかけにもなる。これからも『企業と学校』、『生活と学習』をつなげる役割を担い、全国のモデルとなるような環境学習プログラムを展開していきたい」と話している。

投稿者: @sushi | 投稿日時: 2003年11月25日 16:02 | 他サイトからのリンク
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