山、川、海。がっちりタッグ組む——。安芸市の芸陽漁協が同市を流れる伊尾木川の水質を保全しようと昨年、源流域の別役地区に購入した山林で16日、市民や漁師ら約50人が枝打ちや間伐を体験。水系一貫の保全活動の大切さを再認識した。
芸陽漁協が購入したのは、香美郡物部村との境の綱付山(標高1、100メートル)の山林104ヘクタール。ヒノキの人工林やブナ、ヒメシャラ、カエデなどの天然林が広がっている。
森林、河川保全をともに考え行動しようと、同漁協や市、市森林組合、安芸青年会議所のメンバーらは今年9月末、「森林(もり)を考える会」(樋口清允会長)を立ち上げた。今回の取り組みは、同会が「こうち山の日」事業の一環で企画した。
参加者は同市川北の同漁協前から約2時間、車に揺られて綱付山登山口へ。森林管理署職員から樹木の名前などの説明を受けながら、澄み切った水が流れる伊尾木川の源流域の岩場を歩き、約1時間半かかって現地に到着した。
山林の中で漁師が大漁旗を広げて「森は海の恋人」とアピール。林業関係者がチェーンソーを使い間伐を実演、参加者は高さ約10メートルのヒノキがどおっと倒れる様子に目を見張った。
続いて、それぞれがのこぎりやなたを手に間伐や枝打ちにチャレンジ。「なかなか難しい」と言いながら、直径20センチほどのヒノキを一生懸命、のこで引いていた。
高知市から参加した女性(58)は「水をはぐくむ山は大切。おいしいアユをずっと食べたいから」とにっこり。安芸漁協青年部の古井憲治さん(26)は「こんな山奥まで来たのは初めて。しんどかったけど、森と海はつながっちゅうとあらためて分かった。今後も環境保全について考えていきたい」と話していた。
投稿者: @sushi | 投稿日時: 2003年11月20日 12:36 | 他サイトからのリンク