再生可能な生物資源の有効利用を考える「沖縄バイオマスシンポジウム」(主催・沖縄総合事務局、日本有機資源協会)が6日午後、那覇市内の沖縄船員会館で開かれた。島嶼(しょ)社会における廃棄物処理や環境保全、農業振興などの課題をバイオマス利活用で克服することをテーマに、論議を展開。この中では、サトウキビのCO2固定化能力の高さや副産物のバガスの利用価値に着目し、地球温暖化を抑制して循環型社会を確立するために、サトウキビを中心とした「バイオ・エコアイランド」構想の提言などがあった。
シンポジウムでは初めに、国や県の担当者がバイオマス戦略などで基調講演。前里和洋氏(宮古農林高校教諭)、上野正実氏(琉大教授)、川満芳信氏(琉大助教授)、中村大助氏(南西地域産業活性化センター研究員)、横田真理子氏(コープおきなわ副理事長)がパネリスト、宇都宮義文氏(トロピカルテクノセンター参事)がコーディネーターを務め、意見発表や討論を行った。
前里氏は生徒とともに、バガスを利用した有機質肥料開発の取り組みを紹介。「川のない宮古島では生活・産業用水を地下水に依存しており、化学肥料低投入型の農業で水資源を守る必要がある」と強調した。
川満氏は、サトウキビは稲や、麦などに比べ光合成速度が高く、CO2吸収能力に優れていると指摘。「バガスを炭化(バガス炭)して堆肥(たいひ)にすれば増産も図られ、地球温暖化抑制にも貢献する理想的な循環型システムが形成できる」と説いた。
上野氏は、サトウキビの豊富なバイオマスを最大限に活用するために、現在製糖工場で主に燃料として使われているバガスを余らせる、大量余剰化が必要と強調。「バガス炭は土壌改良材としてだけでなく、脱臭・吸着材など商品開発の可能性は高く、市場性も十分ある」と述べた。
中村氏はバイオマスのエネルギー化の研究、横田氏は生ごみ堆肥化による食品リサイクルの取り組みについて報告した。
◇バイオマス
生物資源(量)を表す概念。化石資源を除く、生物由来の再生可能な有機資源。農林水産物や稲わら、もみがら、食品廃棄物、家畜排せつ物、木くずなどで、エネルギーや新素材として利用できる。地球温暖化防止と循環型社会の実現を目指して、国は昨年12月に「バイオマス・ニッポン総合戦略」を閣議決定、取り組みを強化している。
投稿者: @sushi | 投稿日時: 2003年11月07日 16:05 | 他サイトからのリンクIn the consciousness of the truth he has perceived, man now sees everywhere only the awfulness or the absurdity of existence... and loathing seizes him.
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