April 05, 2003
サードパーティーのオリジナル・マック『iBox』の発売は実現するか
ミネソタ州のある男性が独力で、マッキントッシュ機の製造を始めようとしている。製品名は『iBox』だ。

アップル社は知的財産を厳しく保護していることでよく知られ、これまでハードウェアメーカーやソフトウェアメーカー、ウェブサイトなどによる侵害行為を躊躇せず撃退してきた。
ミネソタ州チャンハッセンの技術者、ジョン・フレイザー氏(21歳)は、この http://www.wired.com/news/images/0,2334,58310-6952,00.html
平べったい「ピザボックス型」マック(写真)の設計の仕上げ段階に入っており、3、4ヵ月後には生産を開始したいと考えている。もし実現すれば、米アップルコンピュータ社が試験的に始めたクローン機製造のライセンス供与を3年間で停止した1997年以来、サードパーティーの手でマックが作られる初めてのケースとなる。
多くのハードウェアメーカーが存在するウィンドウズ機の世界とは異なり、マックを製造する企業はアップル社だけだ。同社はオペレーティング・システム(OS)のライセンス供与を行なっていない。
フレイザー氏は、コンピューターの修理店に予備部品として売られた古いアップル社製の部品を使うことで、ライセンスの問題を回避する考えだ。マザーボードは、マック用のROM――マックがマックであるために不可欠なソフトウェアを備えたハードウェア――が組み込まれたアップル社製のものを使用する。マックOSのインストールは購入者が行なう。
それでも、フレイザー氏が特許と商標に関わる法律問題に直面する可能性は拭い切れないと、法律の専門家たちは話す。アップル社は知的財産を厳しく保護していることでよく知られ、これまでハードウェアメーカーやソフトウェアメーカー、ウェブサイトなどによる侵害行為を躊躇せず撃退してきた。
フレイザー氏はアップル社への連絡をまだ行なっていない。アップル社にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
「私はマックの製造をいつも夢見てきた」とフレイザー氏。同氏はカスタマイズ・パソコンを販売するビジネス『 http://www.2khappyware.com/ 2kハッピーウェア』をパートタイムで営んでいる。「だが、私はアップル社の全面的な支持を取り付け、必ず成功するという確信を得たい。
私はアップル社のファンだ。彼らとの衝突は望んでいない。私が行なっていることは合法だという確証が欲しい」
iBoxは、低価格で、アップグレード可能なマシンになる。『ファイヤワイヤ』(FireWire)やUSBポート、『エアポート』[日本では『エアマック』(AirMac)の名称で販売されている]接続、『ギガビット・イーサネット』など、マックユーザーが欲しがるものはすべて用意されている。
マシンの価格はアップル社の同等品の約3分の1だ。
フレイザー氏は、最小構成のマシンとフルスペックのマシンの両方の提供を考えている。
最小構成のiBoxは筐体とマザーボード、電源が付いて、250ドルから350ドル。プロセッサー、メモリ、ハードディスク、OSは購入者が追加する。
完全構成のiBoxでは、価格は購入者の指定に応じたチップの速度やハードディスクの容量などによって異なり、650ドルから2000ドルまで幅がある。アップル社が現行の『パワーマック』の製品ラインで採用しているようなデュアルプロセッサー搭載マシンも提供する予定だ。
フレイザー氏はiBoxのベースに、いわゆる「ギガビット」マザーボードを使用する。これは、アップル社が旧型の『パワーマックG4』の予備部品として製造したものだ。ギガビット・マザーボードには、ギガビット・イーサネットの他に、CPU用のドーターカード・スロットが付いており、各種G4チップ――これから発売されるものも含む――を挿入できる。さらに、追加メモリ用の空きスロット、PCIカード2枚およびAGPビデオカード1枚分の空きスロットが用意される。
フレイザー氏によると、購入者が市販の安い部品や古いマシンから外した部品を取り付けられる、安価なマックの需要は確実に存在するという。
現在、アップル社製品の購入者は、大幅なアップグレードが望めないエントリーレベルの『iMac』または『eMac』を選ぶか、プロ向けのパワーマックに大枚をはたくかの二者択一を余儀なくされている。
フレイザー氏はiBoxの製作に向けた最終段階に入っている。残すところは、特徴のあるiBox筐体の製造者を探すのみだ。筐体の設計者は、ウィスコンシン州ミルウォーキーのデザイナー、マリオ・ミケリ氏。フレイザー氏によると、来週、プラスチック成型を手掛ける複数の企業と筐体の製造について話し合う予定だという。
iBoxの部品は、マック用の部品と周辺機器を扱う http://macsales.com/ 米アザー・ワールド・コンピューティング(OWC)社から購入する契約をすでに結んでいる。OWC社は、自社のウェブサイトを通じてフレイザー氏のマシンを販売する可能性もあると述べている。
OWC社の創立者であるラリー・オコーナー最高経営責任者(CEO)は「前途は明るいと思う」と語る。「マックユーザーはユニークで面白いものが好きなので、iBoxが人々の注意を引くことは間違いない。彼の仕事に関心を示す人は必ずいる」
フレイザー氏は、パソコンの組み立てを初めて手掛けるというわけではない。以前は2kハッピーウェアでカスタマイズ品を販売して生計を立てていた。子どもが生まれてからは、趣味として2kハッピーウェアを営んでいる。
また、フレイザー氏によると、iBoxのビジネスを米デルコンピュータ社や米ゲートウェイ社の規模まで成長させるなどという大それた計画は全くないという。「利益を求めるつもりはない。あくまでも趣味だ」とフレイザー氏。
フレイザー氏の計画はすでに、いくつものオンラインフォーラムを騒がせている。事実、フレイザー氏にiBoxの需要を確信させたのは、『 http://dealmac.com/?sess=c827cd43f00d58ae75de85d4082a4814 ディールマック』のフォーラムに書き込まれた励ましの言葉だった。
しかし、知的財産を専門とするマーク・ディクソン弁護士によると、フレイザー氏はアップル社の商標やトレードドレス[製品の外観などが作り出すイメージ]、特許を侵害しないよう十分に注意しなければならないという。
アーノルド・ホワイト&ダーキー法律事務所(カリフォルニア州メンロパーク)のパートナーであるディクソン弁護士は、フレイザー氏のマシンの外観、製品名または宣伝が、アップル社製品だという誤解を生むようなことがあれば、アップル社はフレイザー氏に戦いを挑む可能性があると話す。
さらにディクソン弁護士は、いかなる特許も侵害しないよう慎重を期すべきだと警告している。ディクソン弁護士によると、たとえフレイザー氏がアップル社の市販部品を使うにせよ、アップル社が部品の組み立て方に関する特許を保有している場合があるという。また、アップル社以外のパソコンメーカーがそうした特許を持っている可能性もあるという。
ディクソン弁護士は、自分自身はアップル社の特許に詳しくないが、「(フレイザー氏は)行動を起こす前に、特許専門の弁護士と話をした方が賢明だろう」と述べた。
[日本語版:米井香織/高森郁哉]日本語版関連記事
Posted by a77a at April 5, 2003 06:36 PM | TrackBack『すぐに使えるタグ一覧』
If a little knowledge is dangerous, where is a man who has so much as to be out of danger?
Posted by: penis enlargement at October 20, 2004 11:32 PMMetaphysics is the finding of bad reasons for what we believe upon instinct, but to find these reasons is no less an instinct.
Posted by: penis enlargement products at October 20, 2004 11:32 PMIn the consciousness of the truth he has perceived, man now sees everywhere only the awfulness or the absurdity of existence... and loathing seizes him.
Posted by: online casino at October 20, 2004 11:32 PMThere can be no other truth to take off from than this: I think, therefore, I exist. There we have the absolute truth of consciousness becoming aware of itself.
Posted by: online poker at October 20, 2004 09:09 AMMetaphysics is the finding of bad reasons for what we believe upon instinct, but to find these reasons is no less an instinct.
Posted by: penis enlargement at September 6, 2004 04:11 AMそこいらへんの方針をとってたのは、スカリーだよね。
NeXT を経て復帰後のジョブズはもうちょっとましに立ち回るでしょう。
今後に期待っつうことで。
Posted by: go-you at April 6, 2003 11:53 PMApple が昔マイクロソフトに対してそういう態度をとっていたのは、IBM とのハードウェア競争があったからで、
りんごがmsにやってたって言ったんじゃなくて、
誰に対してもりんごはそうやってきたんだと言ったの。
過去の創造性は自らの上に築かれる創造性を常に管理しようと試みる
のが強すぎたためにりんごは自分のテリトリーを非常に減らした。
そもそものきっかけとしての
りんごの姿勢は今もなにもかわらない。
今現在オープンソースの側に立っていることは、
ただ単に企業間闘争がその本質に過ぎず、
コモンズとはなにも関係ないのだと思う。
いかなる革命家も、最後には独裁者か異端者になる。
アルベール・カミュ
前者がビル・ゲイツ、後者がスティーブ・ジョブスかwww。
でも、これってようするに修理用のマザーボードを起動できるような部品付けて売っちゃおう!っていうだけの話で、たとえば、古い iMac のマザーボードを組み込んで再利用するためのアルミ筐体とかの製品と変らないレベルじゃん?あと、PowerMac をラックマウント型にする筐体とかも売られてるわけで。だから、iMac 買った人が外付けモニターを使えるデスクトップ型に改造する筐体として iBox を売り出すのはほとんど問題ないでしょう。
でも、iMac や iBook とあんまりデザインが似ているとまずいだろうね。
Posted by: go-you at April 5, 2003 11:30 PM>LINUXも似たようなことになる
たしかにそういう恐れはあるよ。
オープンソースがゆえに、さまざまな政府や企業の利権が入り乱れて、いろんなディストリビューションが出ているけれども、最低限の UNIX としての機能にはそんなに変わりがないので、まだ大きな問題は起こっていないね。
Microsoft やったようなプロトコルの脱共有化を RedHat がやり出したら、(つまり少しづつ他のディストリビューションとは互換性がないバージョンの Linux を出したりしたら)本当にひどいことになるけれど、そこまではしないでしょう。
Apple が昔マイクロソフトに対してそういう態度をとっていたのは、IBM とのハードウェア競争があったからで、今現在オープンソースの側に立っていることは、全面的に評価できると思うんだ。Core 部分が Linux や BSD 系 UNIX と互換性のあるコードでできているし、その上で高度なアプリケーション環境を実現している点は本当に素晴らしい。これで、Mac OS X の PC/AT 版が出れば最高なのだけれど、PowerPC がインテル陣営よりも優位に立たない限り、それはできないんだよなぁ。ハードが全く売れなくなった日には、Apple 潰れるもんなぁwww。悲しい現実。PowerPC970(64bit) 搭載マックが今年後半に出ますけれど、その後の展開を楽しみにしましょう。
Posted by: go-you at April 5, 2003 11:20 PM例のp219~を読んで知ったんだけど、
レッシングによると、
過去の創造性は自らの上に築かれる創造性を常に管理しようと試みる
と、わかりやすく問題の本質を示し、
IT技術が拡張した現在、
規制されない利用行為
という3つめの緩やかな「昔存在したコモンズ?」
がなくなったのことが、
より悲惨な今を作り出した-と。
よくMSが、その管理する側だと解釈されているようだが、
レッシングも皮肉を交えながら言っているように、
実際はMSこそが最初に
過去の創造性は自らの上に築かれる創造性を常に管理しようと試みる動きから、積極的に防御してきた。
つまりその頃の管理する側はappleだった。
多くのハードウェアメーカーが存在するウィンドウズ機の世界とは異なり、マックを製造する企業はアップル社だけだ。同社はオペレーティング・システム(OS)のライセンス供与を行なっていない。
MSはここで無駄な厳重管理をはずしたんだよ。
そこでいわゆるコモンズ系の応力が働いて、
今みたいに巨大化したんだと思う。
一種コモンズを体現しているのがMSなんだな。
そのMSはとうぜん、完全なるコモンズなど目指したわけでなく、
戦略的にコモンズ的な方策を利用したんだな。
(コモンズという概念の理解はこれであってる?)
そして今、MSは
自らの上に築かれる創造性を常に管理しようと試みる
LINUXも似たようなことになるんじゃないのかな?
Posted by: 7 at April 5, 2003 10:14 PM僕は、Apple が PC/AT 向けの Mac OS X をいつか出荷することを望んでいるけれども、この件に関しては冷静にならないといけないと思う。今の段階で、きちんとしたライセンスを得ずにこれを生産して販売するのは、法的な問題がある。それは確かだ。
Posted by: goyou at April 5, 2003 08:09 PM
